インターンで感じた“なんか違う”は、就活のヒントになる

夏休みも残りあと少し…
就職活動と並行して、花火大会やお祭り、帰省などなど、皆さんそれぞれ、思い思いの夏を満喫したのではないでしょうか。就職活動を頑張る中でも、たまには気分転換する時間も大切です。夏らしい時間を楽しみながら、少しでもリフレッシュできていたら良いなと思います。

夏はインターンシップが全国で沢山行われる時期でもあります。実際に、それぞれ気になる企業のインターンシップに参加してみて、いかがでしたでしょうか。参加前と参加後では、業界や企業に対する感じ方や考えなどに変化がありましたでしょうか。

「参加する前に想像していた仕事と少し違ったかも」
「会社の雰囲気は良かったけれど、なぜか惹かれなかった」
「興味関心の高い業界だったはずなのに、なぜか働いている自分をイメージできない」

もしかすると、そんな“なんか違う”という違和感を感じたかもしれません。

「せっかく時間を設けて参加したのに」「自分には合わない企業のインターンシップに参加したということか」と少し落胆している人がいるかもしれません。
でも、それは決して残念に思うようなことではありません!その違和感は決して無駄ではありません!
むしろ、それは視野が広がった証拠です。
実際の仕事現場や社員の方々に触れたからこそ気づけたことは、大きな収穫です。これから就職活動を進めていくうえで、とても大切なヒントとなります。

今回は、夏のインターンシップで感じた“なんか違う”を、これからの就職活動にどう生かしていけばよいのか、ぜひ一緒に考えてみましょう!

「良かった」だけがインターンの収穫ではない


インターンシップに参加してみて、「仕事のおもしろさがよく分かった」「社員の雰囲気が良かった」「志望度がさらに上がった」といった、前向きな感想を得られると、参加した意義が感じられますよね。
ですが、それだけが「正解」なのではなく、参加前に思い描いていたものとの相違のような、一見ネガティブに思える発見にも非常に価値があります。

「自分が思っていたより仕事内容に興味を持てなかった」
「職場の雰囲気が自分とは少し違う気がした」
「説明を聞いても、あまりワクワクしなかった」
と感じることもあるでしょう。
こうした感覚も、インターンシップに参加したからこそ得られた大切な収穫です。

企業についてただ調べているだけでは、「自分に合いそうかどうか」までは分からないこともあります。実際に会社や仕事に触れたことで、初めて気づくこともあるでしょう。だからこそ、「良かった」「楽しかった」だけではなく「なんか違う」という感覚にも、きちんと向き合ってみましょう。

参加して終わりではない。振り返りが大切!


インターンシップに参加した直後は、社員の方から聞いた話や、そのとき感じたことを鮮明に覚えているものです。

しかし、時間が経つにつれて、
「社員の方からどんな話を聞いたんだっけ?」
「とても印象に残ったことがあったけど、忘れてしまった…」
「どうして少し違うと感じたんだっけ?」
と、細かな記憶は少しずつ薄れていってしまいます。

そんな状況に陥るのは非常にもったいない!
インターン参加後には一度立ち止まり、経験を振り返ってみることが大切です。

皆さんは、「PDCAサイクル」というものをご存じでしょうか。
PDCAとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)という流れで、実際に行動した結果を振り返り、次の行動につなげていく考え方です。

ビジネスでよく用いられるものですが、皆さんのインターンシップにおける一連の動きも、この「PDCAサイクル」に当てはめることができます。
なので、振り返りの際に、この「PDCA」の考え方を使って整理してみるのも一つの方法だと思います!

インターンシップに当てはめると、次のように整理できます。
Plan(参加する目的)
なぜこのインターンに参加しようと思ったのか?
何を知りたい、経験したいと思ったのか?
Do(参加中)
どんな仕事やプログラムを経験した?
社員の方からどんな話を聞いた?
どんな場面が印象に残った?
Check(振り返り)
参加前のイメージと実際では、どんな違いがあった?
自分について新しく気づいたことは?
さらに知りたいことはどんなこと?
Action(次の行動)
次は何を調べる?確かめる?
他にどんな業界・企業を見てみる?
自分の課題解決のためにできることは?

インターンを「参加して楽しかった」「思っていたのと違った」という感想だけで終わらせず、具体的に振り返ることで、その経験を次の企業研究等に活かしやすくなります。

インターンシップ参加後の振り返りは、このPDCAサイクルのうちC(Check)にあたります。
この振り返りを丁寧に行うことで、次に取るべき行動、つまりA(Action)が見えてくるはずです。

Check!“なんか違う”の正体を探してみよう


大切なのは、「なんか違ったな…」と感じただけで終わらせないことです。せっかく感じたのであれば、それを次の行動に、活かせるだけ活かしていきましょう。

まずは、自分が一体何に違和感を覚えたのかを、少し細かく振り返ってみましょう。
たとえば、
・仕事内容そのものに興味を持てなかった
・ 一人で進める仕事が多く、自分には合わないと感じた
・ 社員同士の距離感が想像していたものと違った
・転勤や勤務地について聞いて少し迷いが生まれた
・仕事のスピード感についていけるか不安になった
・ 会社には魅力を感じたものの、そこで働く自分をイメージできなかった
など、“なんか違う”の中身は人によってさまざまです。

ここで役に立つのが、これまでに行ってきた自己分析です。
インターンに参加する前に考えていた「自分が大切にしたいこと」「興味のあること」「自分に合いそうな働き方」と、実際に参加して感じたことを照らし合わせてみましょう。

以前考えた自己分析の結果と、今の自分では少し考え方が変わっているかもしれません。
自己分析は、一度やったら終わりではありません。実際の経験が増えるたびに見直すことで、より自分らしい企業選びの軸が見えてきます。

[自己分析について 過去のコラムはこちら]
  自己分析の第一歩。今の自分につながる経験を探ってみよう
  迷ったらコレ!使える自己分析ツールまとめ

Check!「なぜ?」を一つ加えると、自分の価値観が見えてくる


違和感を見つけたら、もう一歩だけ掘り下げてみましょう。
たとえば、
「社員の雰囲気が自分とは合わない気がした」と感じたのであれば、
なぜそう感じたのだろう?」と考えてみます。

「静かに個人で仕事を進める雰囲気より、周囲と相談しながら進める方が自分には合っていそう」と気づくかもしれません。

また、「仕事内容にあまり興味を持てなかった」という場合も、「なぜそう感じたのだろう?」と考えると、
「数字やデータを扱う仕事より、人と直接話したり提案したりする仕事の方がおもしろいと感じる」という発見につながることがあります。

このように、感じたこと → なぜそう思ったのか → 自分は何を大切にしているのか
という順番で考えていくと、漠然としていた違和感から、業界・企業選びの軸となる価値観が見えてきます。

Check!“なんか良かった”も見逃さずに


振り返るときは、違和感だけでなく「なんか良かった」という感覚にも注目してみましょう。
たとえば、
「社員同士が自然に声を掛け合っている雰囲気が良かった」
「思っていた以上にお客様と接する機会が多くて楽しそうだった」
「若手社員が仕事を任されている姿が印象に残った」
「地元で働くことに、思った以上に魅力を感じた」
などです。

「なぜか良かった」と感じた部分にも、自分が企業を選ぶうえで大切にしたい価値観が隠れています。
参加前には重視していなかったことが、実際に体験したことで重要だと気づく場合もあります。

複数の企業を比べると、さらに見えてくる


もしも複数のインターンシップに参加したのであれば、以下のように、企業ごとに印象に残った部分を書き出しておくこともおすすめです。

A社「仕事内容がおもしろかった」
B社「社員の雰囲気が自分に合っていると感じた」
C社「勤務地や働き方に魅力を感じた」

また、参加前に持っていたイメージや、実際に参加して分かったこと、
良かったこと、気になったこと、もっと知りたいことなどを、それぞれを比べてみるのも良いと思います。

すると、
「自分は仕事内容だけでなく、職場の雰囲気もかなり重視している」
「若いうちから責任の大きい仕事を任せてもらえるかどうかが気になる」など、自分でもあまり意識していなかった企業選びの基準が見えてくることもあるでしょう。

インターンシップ参加前に考えていた「企業選びの軸」を、このタイミングでもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

→[企業選びについて 過去のコラムはこちら]
  就活初期の罠!「なんとなく」の企業選びを卒業して視野を広げる方法

振り返って見えてきた軸を、次の一歩につなげよう


インターンシップ参加後の感情や感覚と向き合い、丁寧に振り返ることで、自己分析が深まったり、業界・企業選びの軸が少し変わったりと、色々な収穫があることと思います。
インターンシップで感じた違和感に着目して書きましたが、単にこの違和感だけによって、「この会社は自分には合わないんだ」などと、すぐに決めつけてしまう必要はありません。
インターンシップで接する社員の方々や仕事内容というのは、その会社の一部分です。部署によって仕事の進め方や雰囲気が異なることもあります。

気になることがあった場合は、
「実際の仕事でも同じなのだろうか」
「ほかの部署ではどうなのだろう」
「社員の方はどのように感じているのだろう」
と、新たな疑問・確かめたいこととして、メモなどに残しておきましょう。そして今後の会社説明会や社員との交流、選考などで確認していけばよいのです。
“なんか違う”という感覚は、志望している業界や企業を、候補から外すための材料ではなく、次に何を確かめればよいのかを教えてくれる材料になります。

そして、確かめたいことを確かめる絶好の機会として、秋冬のインターンシップがあります!
秋冬も、インターンシップを行う企業がたくさんあります。
夏に参加した企業と同業他社のものに参加するのも良し、今まで全く注目していなかった業界のものに参加するのも良し。
今回の振り返りで得た気づきを、秋冬のインターンシップに活かしましょう!

まとめ


インターンシップは、企業や仕事について知るだけでなく、自分自身について新たな発見ができる機会でもあります。実際に参加したからこそ感じた「良かった」「楽しかった」という気持ちはもちろん、“なんか違う”という違和感も、これからの企業選びを考えるうえで大切な材料です。そのとき感じたことを丁寧に振り返り、「なぜそう感じたのか」まで掘り下げてみることで、自分が仕事や働く環境に何を求めているのか、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。
また、インターンシップを経験した今だからこそ、これまで行ってきた自己分析や企業選びの軸を見直してみることも大切です。参加前には気づかなかった価値観が見つかったり、反対に、これまで重視していたことへの考え方が変わったりすることもあるでしょう。

今回の振り返りで得た気づきは、企業研究、説明会、社員の方との交流、秋冬のインターンシップなど、さまざまな場面で活かすことができます。夏のインターンシップで感じたことをそのままにせず、これからの就職活動をより自分らしく進めていくためのヒントとして、ぜひ次の一歩につなげてみてください。

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